「猫が観葉植物をかじってしまわないか心配」
「猫にとって危険な観葉植物はある?」
部屋の中に緑があると癒されるため、猫がいても観葉植物を飾りたい飼い主さんは多いですよね。
私のもその中のひとりです。
しかし、観葉植物の中には、猫にとって危険なものも…
そこで今回は、猫がいても育てられる観葉植物を紹介していきます。
猫がいても緑をお部屋の中に取り入れたい人必見です!
猫がいても育てられる観葉植物の特徴3つ
まずは、猫がいても育てられる観葉植物の特徴を知っておきましょう。
特徴を知ることで、観葉植物を買う前に悩むことがグッと減ります。
無毒または毒性が低い
猫が観葉植物をかじってしまうことはよくあります。
そのため、猫にとって有害な成分を含まない、または含有量が少なく、万が一猫が口にしても中毒症状を引き起こしにくい植物を選ぶことが最優先です。
ユリ科
(ユリ・チューリップ・ヒヤシンスなど)
サトイモ科
(ポトス・モンステラ・ディフェンバキアなど)
ツツジ科
(ツツジ・アセビなど)
ユリ科・サトイモ科・ツツジ科は、猫にとって有害な成分を含んでいる可能性が高く、嘔吐・下痢・よだれ・神経症状・腎不全など、重篤な症状を引き起こすこともあります。
また、毒性が低いとされる植物でも、大量に摂取すれば何らかの症状が出る可能性はあります。
猫が植物をかじらないように工夫することも大切ですが、万が一の事態に備えて、安全な植物を選ぶように心がけましょう。
香りが強くない
猫は人間よりもはるかに優れた嗅覚を持っています。
そのため、人間にとっては心地よい香りでも、猫にとっては強すぎて不快に感じたり、体調を崩したりする原因になる可能性があります。
特に、柑橘系やハーブ系の香りは猫が嫌がる傾向にあります。
香りの強い植物を室内に置くと、猫が落ち着かなくなったり、食欲不振になったりする可能性も否定できません。
また、花粉症の猫の場合は、花粉の多い植物も避けるべきです。
猫と快適に暮らすためには、できるだけ香りの少ない、または無香の観葉植物を選ぶようにしましょう。
育てやすい
猫との生活は何かと忙しいものです。
手間がかからず、比較的簡単に育てられる観葉植物を選ぶと、長く楽しむことができます。
水やりや日光浴の頻度が少なくても育つ丈夫な種類や、病害虫に強い種類を選ぶと、初心者でも安心して育てられます。
乾燥に強いサンセベリアがおすすめです。
多少の手入れ不足でも枯れにくく、猫との暮らしの中でも手軽に部屋の中に緑を取り入れられます。
忙しい日々の中でも、手軽に育てられる観葉植物を選ぶと、猫との生活空間をより快適なものできます。
猫ががいても育てられる観葉植物8選
猫がいても育てられる観葉植物を8つ紹介します。
気になる観葉植物があれば、お部屋に取り入れてみましょう。
1.ガジュマル
独特な樹形が魅力で、生命力が強く育てやすい観葉植物です。
気根と呼ばれる根をたくさん出し、地面に達して支柱のようになることもあります。
風水では「健康」「長寿」「幸福」の象徴とされ、リラックス効果や邪気払いの効果があるとされており、特に、玄関やリビングに置くのがおすすめです。
ただし、ガジュマルの強い生命力から「絞め殺しの木」と呼ばれることもあり、他の植物に巻き付いて枯らしてしまうことがあるため、単独で育てるのが基本です。
2. パキラ
手のひらを広げたような葉が特徴で、育てやすく、初心者にもおすすめです。
「発財樹」とも呼ばれ、縁起の良い植物として知られています。
風水では金運アップの効果があるとされ、仕事運や商売繁盛にも効果が期待でき、仕事場やオフィスに置くのがおすすめです。
3.エバーフレッシュ
ネムノキの仲間で、繊細な葉が涼しげな印象を与えます。
夜になると葉を閉じるのが特徴的です。
風水では「癒し」「安らぎ」の効果があるとされ、リラックスしたい空間に置くと良いとされています。
リビングや寝室に置くのがおすすめです。
4.サンセベリア
剣のような形の葉が特徴で、空気清浄効果が高いことで知られています。
乾燥に強く、手入れが楽なため、初心者にもおすすめです。
邪気払いの効果があるとされ、悪い気を浄化し、良い気を呼び込むと言われています。
玄関やトイレに置くのがよいでしょう。
5.シュロチク
竹のような幹と、ヤシのような葉が特徴です。
和風の雰囲気があり、落ち着いた空間によく合います。
「厄除け」「魔除け」の効果があるとされ、家の入り口や鬼門に置くとよいとされています。
6.アジアンタム
繊細な葉が特徴的なシダ植物です。
涼しげな印象を与え、湿度が高い場所を好みます。
風水では「家庭運」「恋愛運」アップの効果があるとされ、特に女性によい影響を与えると言われています。
寝室やパウダールームに置くのがおすすめです。
7.テーブルヤシ
小型で可愛らしいヤシの仲間で、耐陰性があり、室内でも育てやすい観葉植物です。
「調和」「癒し」の効果があるとされ、人間関係を円滑にする効果があると言われています。
リビングやダイニングに置くとよいとされています。
8.カラテア
葉の模様が美しく、個性的な品種が多く、葉の裏側が紫色をしているものもあります。
風水では「邪気払い」「魔除け」の効果があるとされ、悪い気を寄せ付けないと言われています。
玄関や窓辺に置くとよいでしょう。
猫にとって危険な観葉植物4選
観葉植物は種類が多く、中には猫にとって危険なものもあります。
葉っぱなどを食べてしまうと、中毒症状を引き起こす場合もあるので注意しましょう。
1.ドラセナ
スタイリッシュな見た目で人気のドラセナは「幸福の木」などの名前で親しまれています。
葉に縞模様が入っているものなど、さまざまな種類があります。
ドラセナにはサポニンという成分が含まれており、猫が摂取すると嘔吐・下痢・よだれ・食欲不振・うつ症状・運動失調などの症状を引き起こす可能性があります。
特に子猫や老猫は影響を受けやすいので注意が必要です。
2.ポインセチア
赤と緑のコントラストが美しいポインセチアは、クリスマスの時期によく飾られます。
ポインセチアの白い樹液には、皮膚や粘膜を刺激する成分が含まれています。
猫が摂取すると、口内炎・よだれ・嘔吐・下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
重症化することは少ないですが、猫にとっては不快な症状です。
3.モンステラ
大きな葉に切れ込みが入った独特の形状が人気のモンステラは、おしゃれなインテリアとしても人気です。
モンステラにはシュウ酸カルシウムという成分が含まれています。
猫が葉や茎をかじると、口内や喉の粘膜に炎症を起こし、痛みやよだれ・嘔吐・嚥下困難などの症状を引き起こす可能性があります。
大量に摂取すると、腎臓に影響が出る場合もあるため注意しましょう。
4.アンスリウム
ハート型の花が特徴的なアンスリウムは、葉は濃い緑色で、光沢があり、美しい観葉植物です。
独特な見た目と育てやすさから、観葉植物として非常に人気がありますが、猫が口にすると、モンステラと同様に口内や喉の粘膜に炎症を起こし、痛みやよだれ・嘔吐・嚥下困難などの症状を引き起こす可能性があります。
猫がいるお家の観葉植物の飾り方
猫がいるお家で観葉植物を飾る際は、猫の安全と植物の保護、そしてインテリア性という3つの要素を考慮する必要があります。
猫は好奇心旺盛で、植物をかじったり、土を掘り返したり、鉢を倒したりすることがあります。
そのため、猫と植物が安全に共存できる飾り方を工夫することが大切です。
猫が届かない場所に飾る
最も基本的な対策で、猫がジャンプしても届かない高い場所に植物を置くと、物理的に接触を防げます。
- 高い棚の上
- ハンギング
- 壁掛け
背の高い棚やキャビネットの上に観葉植物を置くか、ジャンプが得意な猫がいる場合は、天井や壁から吊るすハンギングがおすすめです。
ハンギングにすると、おしゃれなインテリア感がグッと増します。
また、猫の届かない壁に取り付けるタイプのプランターやシェルフを利用するのも有効です。
猫が嫌がる場所に飾る
猫は特定の匂いや感触を嫌うため、それらを利用して、植物に近づかないようにする方法もあります。
- 柑橘系の香り
- 猫よけマット
柑橘系の香りを嫌う猫は多く、オレンジピールなどを植物の周りに置いたり、柑橘系の香りのスプレーを軽く吹き付けたりするのも効果的です。(猫によっては平気な場合もあります。)
また、トゲトゲの突起が付いた猫よけマットを鉢の周りに敷くのも効果的です。
植物自体を保護する
鉢の周りや土に工夫を凝らすことで、猫のいたずらを防ぐ方法もあります。
- 鉢カバー
- マルチング
- ネットやカバー
鉢を覆う鉢カバーを使用すると、猫が土を掘り返すのを防ぎます。
重い素材の鉢カバーを選ぶと、猫が鉢を倒しにくくなります。
また、鉢の土の上にウッドチップや軽石などを敷き詰めるのも有効的です。
【まとめ】猫がいても育てられる観葉植物はいくつかある
この記事では、猫と安全に暮らせる観葉植物を8種類ご紹介しました。
- ガジュマル
- パキラ
- エバーフレッシュ
- サンセベリア
- シュロチク
- アジアンタム
- テーブルヤシ
- カラテア
どれも比較的育てやすく、猫にも無害な植物ばかりです。
猫との暮らしに緑を取り入れると、お部屋の雰囲気を明るくするだけでなく、癒やし効果ももたらしてくれます。
ぜひこの記事を参考に、お気に入りのグリーンを見つけて、猫との快適な空間を作ってみてください。
ただし、猫の体質によってはアレルギー反応を起こす可能性もゼロではありません。
植物を飾った後は、猫の様子をよく観察し、異変があれば獣医さんに相談するようにしましょう。