「トイレでアオーンと鳴いてるけど大丈夫かな?」
「病気の可能性はある?」
愛猫がトイレで鳴いて困っている…そんな経験はありませんか?
猫のトイレ鳴きは、単なる「トイレに行きたい」というサインだけではなく、様々な要因が考えられます。
この記事では、猫がトイレで鳴く9つの理由をさらに深掘りし、それぞれの原因別解決策を詳しく解説します。
愛猫の気持ちに寄り添い、快適なトイレライフを実現するヒントを見つけてください。
猫がトイレで鳴く9つの理由
猫がトイレで鳴く理由を紹介するので、心当たりがないか確認しましょう。
1.トイレに不満がある
猫は清潔好きな動物です。
トイレが汚れている、狭い、砂が気に入らないなどの理由で、トイレを嫌がり鳴く場合があります。
汚れたトイレは、猫にとって不快な環境です。
特に、排泄物の量が多い場合や、トイレ内の衛生状態が悪い場合は、猫がトイレを敬遠する可能性が高くなります。
また、狭いトイレは、猫が排泄動作を十分に行うことができないため、ストレスを感じてしまうことがあります。
特に、大型の猫や複数の猫を飼っている場合は、広めのトイレを用意することが大切です。
2.体調不良
膀胱炎、尿路結石、便秘などの体調不良が原因で、トイレ鳴きをすることがあります。
膀胱炎➡細菌感染によって膀胱に炎症が起こる病気。
排尿時の痛みや頻尿、血尿などの症状が現れる。
尿路結石➡尿中に結晶や石が形成される病気。
排尿時の痛みや頻尿、血尿、排尿困難などの症状が現れる。
便秘➡腸の動きが悪くなることで排便が困難になる状態。
食欲不振、嘔吐、腹部膨満などの症状が現れます。
毎日愛猫の様子をチェックして、異変を逃さないようにしましょう。
3.行動上の問題
トイレの場所を覚えているのに違う場所でトイレをする、他の猫とトイレの場所を共有したくないなどの行動上の問題が原因で、トイレ鳴きをすることがあります。
複数の猫を飼っている場合、猫同士の性格や相性が原因で、トイレを共有したくない場合があります。
特に、縄張り意識の強い猫や、臆病な猫は、他の猫が使用しているトイレを嫌がるため、愛猫が安心してトイレできる環境作りが必要です。
4.認知症
高齢の猫によく見られる認知症が原因で、トイレの場所を忘れてしまったり、排泄の仕方が分からなくなったりすることがあります。
認知症になると、脳の機能が低下し、記憶力や判断力が低下します。
トイレ近くまで行ったものの、何をするのか忘れてしまうケースもあるため、愛猫がトイレ前でボーっとしている場合や鳴き声を上げている場合は、トイレの砂をかき混ぜて音を出してあげてください。
砂の音を聞くことで、自分が何をしようとしていたのかを思い出してくれます。
5.不安・ストレス
猫は環境の変化に敏感な動物です。
引っ越し、環境の変化、新しいペットを飼うなどの不安やストレスが原因で、トイレ鳴きをすることがあります。
引っ越しなどで環境の変化がある場合は、事前にニオイのついた砂を小袋に入れておき、新しく設置したトイレに入れてあげると安心してくれます。
6.構ってほしい
猫は甘えん坊な動物です。
トイレで鳴き、飼い主の気を引こうとしている場合があります。
寂しいと感じている場合や、飼い主からの愛情不足を感じている場合も、トイレ鳴きをすることがあります。
飼い主がトイレ掃除や遊び相手をしてくれることを期待しているため、普段よりも長めにスキンシップを取ってあげましょう。
7.繁殖行動
発情期や避妊手術後の猫が、ホルモンの影響でトイレ鳴きをすることがあります。
発情期になると、猫は本能的に異性を引きつけようとします。
そのため、トイレで鳴いたり、体をこすりつけたりして、発情期であることをアピールするので、早めに避妊・去勢手術を受けるのがおすすめです。
また、避妊手術後の猫は、ホルモンバランスの変化によって一時的にトイレ鳴きをするケースもありますが、次第に落ち着くため、少し様子をみてみましょう。
8.暑さや寒さなど
トイレの場所が暑すぎたり寒すぎたりすると、猫が嫌がってトイレ鳴きをします。
猫は暑さや寒さに敏感な動物です。
特に、夏や冬は、エアコンや暖房を使ってトイレの場所を快適な温度に保ちましょう。
9.トイレハイ
トイレをした後に、興奮して走り回ったりジャンプしたりする「トイレハイ」と呼ばれる行動が原因で、鳴き声を出すことがあります。
特に子猫や、活発な猫によく見られます。
トイレハイは、短時間で収まることが多いため、特別な対策は必要ありません。
猫がトイレで鳴く原因別の解決策
上記で紹介した9つの理由と、それぞれの解決策をまとめました。
1.トイレに不満がある場合
猫は体格や性格によって、必要なトイレの広さは異なります。
- トイレを毎日掃除する
- 広めのトイレを用意する
- 砂の種類を変えてみる
- 複数のトイレを設置する
猫がゆったりと排泄できる広さのトイレを選びましょう。
2.体調不良の場合
体調良が原因でトイレ鳴きをしている場合は、早めに獣医師に診察してもらいましょう。
- 獣医師に診察してもらう
- 処方された薬を投与する
- 食事療法をおこなう
尿路結石が酷い場合や何度も繰り返す場合は手術が必要になるケースもあるため、ペット保険に入っておくほうが安心です。
3.行動上の問題の場合
トイレの場所が猫同士の縄張り争いの原因になっている場合は、トイレの場所を離して設置しましょう。
- トイレの場所を離して設置する
- フェロモンスプレーを使う
- 猫同士の距離を調整する
4.認知症の場合
トイレの場所を分かりやすくし、必要があればトイレまで抱っこで連れて行ってあげるなどのサポートも必要です。
- トイレまで連れて行く
- 砂を混ぜて音を出す
- 怒らない
認知症になっている猫は、大きな不安を抱えており猫自身も混乱しているため、トイレの失敗や鳴き声に対して怒らないように気を付けましょう。
5.不安・ストレス
猫が落ち着けるように、隠れ家となる場所を作ってあげましょう。
- 猫が落ち着ける環境を作る
- フェロモンスプレーを使う
- 猫と遊ぶ時間を増やす
6.構ってほしい
猫は甘えん坊な動物です。
- 猫と触れ合う時間を増やす
- 猫じゃらしなどで遊んであげる
トイレ以外の時間でも、猫と触れ合い、愛情を表現しましょう。
7.繁殖行動
発情期は、猫が不安やストレスを感じやすく、トイレ鳴きをすることがあります。
- 避妊・去勢手術をする
- 手術後のトイレ鳴きは様子を見る
避妊・去勢手術を検討すると、発情期によるトイレ鳴きを防げます。
8.暑さや寒さなどの室温
夏場はエアコン、冬場は暖房を使って、トイレの場所を快適な温度に保ちましょう。
- 猫が快適に過ごせる温度は20度~28度
- 温度調節をする
猫にも暑がり・寒がりな子がいるため、飼い猫に合わせて温度を設定してください。
9.トイレハイ
トイレハイは、短時間で収まることが多いため、特別な対策は必要ありません。
トイレ後に猫を遊んであげることで、猫の興奮を落ち着かせられます。
【まとめ】猫のトイレ鳴きは原因に合わせた対策をしよう!
猫がトイレで鳴く理由は様々ですが、愛猫のトイレ鳴きの様子をよく観察することで、原因を特定できます。
猫は個体差が大きいため、全ての猫に同じ解決策が効果があるわけではありません。
上記で紹介した解決策を試しても、トイレ鳴きが改善されない場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
愛猫との快適な生活のために、トイレ鳴きの原因を理解し、適切な対策を講じましょう。