愛猫の歯が気になる、抜歯が必要かも…と悩んでいる飼い主さんはいませんか?
猫の抜歯は、愛猫の健康を守る上で重要な決断ですが、同時に大きな不安もつきまといます。
「抜歯すると後悔するのでは?」「死亡するリスクはあるの?」そんな疑問をお持ちの飼い主さんのために、猫の抜歯について徹底的に解説します。
実際の体験談などを参考に、愛猫の抜歯について正しく理解し、後悔のない選択ができるようサポートするので、最後まで目を通してみてください。
猫の抜歯は後悔するのか
猫の抜歯は、必ずしも後悔することではありません。
むしろ、愛猫の健康状態によっては、抜歯することでQOL(生活の質)が向上することもあります。
しかし、抜歯は外科手術であり、リスクがゼロというわけではありません。
抜歯を決断する前に、メリットとデメリットをしっかりと理解し、獣医師とよく相談することが大切です。
愛猫の抜歯をして感じたこと
実際に我が家の猫が7歳のころに抜歯を経験しました。
はじめは口臭が気になるだけだったのですが、徐々にお気に入りの毛布に汚れがつくように…
動物病院を受診したところ、抜歯を進められました。
7歳だったこともあり、麻酔の不安もありましたが、これ以上年齢を重ねたほうがリスクもあがることから、手術を決意しました。
歯がなくなることで「ご飯が食べにくくなるのでは?」と思っていいましたが、獣医師さんによると「猫は本来ご飯を丸のみする生き物だから大きな心配はない。」と教えてもらい、一安心。
術後も問題なくご飯を食べています。
現在14歳になりますが、元気に過ごしているので、早めに抜歯をして良かったと感じています。
抜歯に関して後悔しないために獣医師と相談する際のポイント
抜歯を決断する前に、後悔しないように獣医師さんとしっかり相談しておきましょう。
抜歯を決断する前に話すべきこと
まずは、担当する獣医師としっかりコミュニケーションをとりましょう。
- 年齢
- 体重
- これまでの病歴
- 口腔内の状態(歯周病の進行具合、歯石の量など)
- 猫の性格や普段の様子
- 飼い主さんの不安や疑問
特に、飼い主さんが感じている不安点を事前に解消しておくことが大切です。
手術の説明を受ける際の注意点
手術の説明は緊張しますが、リラックスして獣医師の話を聞くようにしてください。
- 手術の内容(抜歯する歯の数、麻酔の種類など)
- 手術のリスク
- 術後のケア方法
- 費用
のちに質問できるように、メモなどを取っておくのもよいでしょう。
愛猫に最適な治療法を見つけるために
複数の獣医師に意見を聞き、愛猫にとって最善の治療法を見つけることが大切です。
本当に手術が必要か?ほかに治療法はないのか?など、気になることがあればセカンドオピニオンも検討しましょう。
猫の抜歯とは
猫の抜歯の必要性について紹介していきます。
口内環境が悪いと、ほかの病気のリスクがあがる可能性もあるので、口臭や口をペチャクチャさせている様子が頻繁に見られる場合は、動物病院を受診しましょう。
猫の抜歯の必要性について
猫の歯周病は、人間と同じように進行すると、歯の根元を支えている骨を溶かしてしまうことがあります。
進行した歯周病は、全身疾患の原因となることも。
抜歯が必要となる主な原因としては、歯周病のほか、歯の破折、歯肉炎などが挙げられます。
猫の口内炎と抜歯の関係
口内炎の原因の一つに、歯周病が挙げられます。
歯周病によって細菌が繁殖し、口内炎を悪化させることがあります。
このような場合、抜歯によって口内炎の改善が期待できることがあります。
抜歯後の猫の健康状態
抜歯後、猫は一時的に食欲不振や痛みを感じることがあります。
しかし、適切なケアを行うことで、数日で回復するケースがほとんどです。
猫の抜歯に伴うリスク
猫の抜歯に伴うリスクを事前に把握しておきましょう。
麻酔に関するリスク
すべての外科手術に共通して言えることですが、麻酔にはリスクが伴います。
まれに、アレルギー反応や呼吸困難などの重篤な副作用が起こる可能性もゼロではありません。
また、高齢猫は麻酔に耐えられる体力がないケースも…
獣医師としっかり相談することが大切です。
術後の痛みとその対策
抜歯後は、痛みを感じることがあります。
痛み止めを処方してもらい、こまめに様子を観察することが大切です。
抜歯による死亡率は?
健康な猫の場合、抜歯に伴う死亡率は非常に低いです。
しかし、高齢の猫や持病を持っている猫の場合は、リスクが高まる可能性があります。
猫の抜歯をおこなうメリット
麻酔をするため、リスクはありますが、抜歯をすることで猫の健康を守れるというメリットもあります。
歯周病が原因で起こる全身疾患のリスクを減らすことができます。
また、口内環境が悪く、食欲が減るなどの健康トラブルからも守ることが可能です。
食べること=生命維持のため、お口の健康は長生きしてもらうためにも重要です。
抜歯後のトラブルと対処法
猫の抜歯後には、様々なトラブルが起こる可能性があります。
飼い主さんは、これらのトラブルを早期に発見し、適切な対処をおこなうことが大切です。
抜歯後の感染症リスク
抜歯後の傷口は、細菌感染のリスクがあります。
感染すると、発熱、腫れ、出血、悪臭などの症状が現れることがあります。
抜歯後は抗生物質が処方されるため、飲み忘れがないように注意しましょう。
元気がない時の対処法
抜歯後は、痛みやストレスから食欲が低下したり、元気がなくなったりすることがあります。
痛み止めを飲ませてあげて、まずは静かな場所で様子をみましょう。
止血が不十分な場合、出血が続くことがあります。
出血が止まらない場合は、すぐに獣医師に連絡しましょう。
【まとめ】抜歯をすることで猫のQOL向上につながる場合がある
抜歯は、猫の健康を守る上で重要な処置ですが、様々なリスクが伴います。
飼い主さんは、抜歯前によく獣医師と相談し、抜歯後のケアについてしっかりと理解しておくことが大切です。
愛猫が快適に過ごせるよう、獣医師の指示に従い、丁寧にケアしてあげましょう。